【開催日時】 2005/10/1(土) 13:00~
【開催場所】 東京国際フォーラム
【講座内容】 浜田和幸氏、水野和夫氏、熊谷亮丸氏 「2006年のマーケット展望」
【申込数 】 2305名 【参加者数】1157名
【外為どっとコム社員のコメント】
第一部では国際未来科学研究所代表・浜田和幸氏がこのたび米国で猛威を振るったハリケーン、ヘッジファンド、人民元の切り上げの背景とこれからの人民元の行方に焦点を当ててお話していただきました。
今回のハリケーン被害について、ハリケーンが猛威を振るうことは実は前もって予想されていたことから、数々のヘッジファンドは原油高を見通していたことをお話されました。そして、今回のハリケーン被害によって、原油以上に値上がりした商品があることにも触れられ、一番値上がりしたのは金相場であり、先述のヘッジファンドはそこでも利益を狙っていることを言及されました。
そして、7月に実施された人民元の切り上げの背景についてお話されましたが、その根本には時給1ドルという中国の安い給料事情があるとのことです。すなわち、安い給料によって安い中国製品が世界中に出回り、その結果米国の製造業が脅かされることになったことに対する中国政府側の配慮から7月に2.1%の人民元の切り上げが実施されたということです。しかし、この2.1%の人民元の切り上げだけでは米国の製造業の復興にはつながらないため、人民元の切り上げはおろか、このような中国の安い給料事情の改善をも米国は中国に要求してくるだろうという予測をしておりました。
公演終盤には、人民元政策ではかたくなな態度を貫いている中国だが、BRICsひいては世界経済のリーダーになろうといろいろ画策していることをご説明されました。
その他に中国国内では知られていないことも披露されましたが、1時間では時間が足りず、もっとお話を聞いてみたいと思った方が多いようでした。
第二部では、外為どっとコム・畑信治が「正しく学ぶ外国為替保証金取引」と題しまして、7月の法改正による変更点ならびに外貨投資のリスク等について初心者の方向けに説明いたしました。
第三部では、三菱証券理事・チーフエコノミストの水野和夫氏とメリルリンチ日本証券チーフ債券ストラテジストの熊谷亮丸氏がフリーアナウンサー・八塩圭子氏の司会進行のもとで、これから日米経済について討論形式でお話されました。
まず、水野、熊谷両氏とも日本経済についてはまだまだ楽観視するのは時期尚早との持論を展開いたしました。特に熊谷氏は原油価格上昇による日本景気への影響は侮れないことを触れられました。
次に4年間にわたって続いてきた小泉政権のプラス面とマイナス面が話題になりました。水野氏も熊谷氏も小泉政権は日本の経済にとってプラスになったことを述べられましたが、熊谷氏は歳出削減よりも先に増税が行なわれたときには深刻な財政が起きてしまった例が歴史上多いことを理由に、先月の総選挙での自民・公明の連立与党大勝によって増税が先に行なわれてしまう可能性が出てきているを懸念されていました。
終盤には、米国経済のことが話題になり、両氏とも米国経済は来年ぐらいから陰りを見せ始めるとの見方を示しました。FOMCによる連続利上げの効果は来年から次第に出始め、金利上昇が米国経済を圧迫されると熊谷氏は述べられました。また、原油高を製品価格に転嫁にしくくなっていることも、米国経済の圧迫要因になるのではないかとの見通しを展開いたしました。
最後に両氏は、来年はこれまでドル上昇要因であった金利先高観が払拭され、米国経済指標の堅調さが一転して軟調になることが、ドル安要因になると述べられました。そして、ドル円相場のについては1ドル100円台を割ることはないにしても、その水準に限りなく近づく形で下落するとの見解を披露いたしました。
【参加者のコメント】
■ 浜田さんの中国の話は、想像以上でずいぶん驚かされました。また、機会があれば、ぜひ参加したいです。3部の対談もためになりました。来年は円高ですネ。(東京都港区/女性29歳)
■ 今回初めて参加させていただきましたが、非常に有益な情報を得ることができたと思い、同時に色々な面から多角的に分析することが必要であると考えさせられました。ありがとうございました。(東京都大田区/男性25歳)
■ これからたくさんのセミナーを聞いて始めていこうと口座開設したばかりです。まだまだ聞き慣れない言葉ばかり多くて、でもやはりセミナーに参加するとすごく経済や世界の情勢を知る事ができ、それが市場に影響している事がわかります。(東京都江東区/女性54歳)
■ 初めてセミナーに参加させていただきましたが、とても参考になりました。外国為替について興味を持つきっかけになりました。(埼玉県北埼玉郡/男性34歳)
■ 正直、私には難しいセミナーでした。(勉強不足でした)しかし、これをきっかけに更に勉強する気になりました。これから少しずつ『経済』についても勉強していこうと思います。(埼玉県さいたま市/女性34歳)
■ 三部とも非常に興味深かった。今後も是非参加してみたい。(東京都小平市/男性27歳)